和晃BLOG

日本の技術

2021.01.27

1を生み出すってすごいよね

株式会社ニットーさんの
archelisという製品が紹介されているのを見ました。

開発会社は横浜にある金型屋さんで
ホームページを拝見すると
会社紹介をマンガにしたり、
社員紹介が細かかったり
社長の柔軟な考え方が分かる作りになっています。

昨年ぐらいから多くメディアで紹介されている
このarchelis(アルケリス)という商品
足腰の負担なく長時間の立ち仕事ができる物で
パワースーツの様に電力が不要で
あくまで単独で使用できる製品です。

足に装着すると自由に歩くことができ
若干腰を下ろすような感じで
態勢を楽にすると
装着者の体重をスネとモモに分散し
長時間の立ち仕事を楽にできるそうです。

医療分野であれば長時間の手術であったり
立ち仕事がメインのお仕事では相当腰の負担が軽減されそうですね。

ある程度完成された物や、前例あるものをブラッシュアップし
1を100に出来る人って結構いたりします。
やはり0からアイディアを生み出し形にできる人は
非常に稀有な存在で貴重だと思います。
日々、どんな事を考え、どのように時間を使っているのか。
どれだけの行動力があるのか 
形から真似をするだけでも、変われるかなぁと思いつつ
怠惰を貪る日々に後悔したり、しなかったり
結果、美味しいイチゴとか食べたら
すっかり幸せ気分になってたり・・・。

今年は何か生み出せる人になろう!
何も生み出せないなら
卵産む鶏の方がマシや!

2021.01.25

今更ですけど半導体とは?

巣ごもり需要もあって
家庭用端末やゲーム機、スマホ
いろんな家電アイテムが非常に売れております。
そのせいで、現在半導体の生産がえらいことになってると聞きました。

いやーやっぱり
半導体すげーな!

・・・

今更ですけど半導体って何デスカ? 

導体と絶縁体の中間の電気伝導率をもつ物質。
低温では電流をほとんど通さないが、
高温になるにつれて導体として働く。
トランジスタ・集積回路などに広く利用される。
例、シリコン・ゲルマニウム。

 

なるほど

 

全然わからん・・・。
無知の知を恥じる必要はありません。
掘り下げてみましょう

もともと、電力を生み出す方法が発明された後、
その力をどうコントロールするかがカギとなりました。
それを最初に可能にしたのが真空管です
この真空の管に電極を入れることにより、
電子流を制御して増幅、検波、整流、発振する事ができるようになって、
高性能コンピューターが生み出されました。

ただ、この真空管のシステムは
大きくて、耐久性が低い、電力消費が高い
この問題を解消し、仕組みを小型化にしたのが
トランジスタで、現在の半導体の基礎となるものです
特に電気のオン・オフのスイッチングが容易にできるので
これを利用したラジオの開発が爆発的ヒット
トランジスタラジオの名前はとっても有名です

ここから更に純粋なシリコンの精錬を行い
ベースとしたのが現在の半導体です。
低温だと電気を通さない絶縁体と
高温だとビンビンに電気を通す金属とかの導体
その中間の役割、名前の通り半導体です。

ちなみにこの半導体ざっくりと何ができるのか?

光を電気に変換できる
電気を光に変換できる
電気の流れを一方通行にできる
電気のオン、オフの切り替えができる

さぁ頭から出てきた煙が焦げ臭くなってきたので、
今日はこれぐらいにしておいてやる

とりあえず
#半導体尊い

つまりそうゆう事です。

2021.01.21

隕鉄の加工

 昨晩の20時半頃
かなりの広い範囲ですっごい火球が見えたそうです

ちなみに火球は流れ星なんだけど
流星=ぴかっと一瞬
火球=キュピーーーン

という違いです。

今回の火球は燃え尽きたらしいのですが、
これが地表に落ちてくると
皆さん大好き隕石ですね 

この隕石は鉄を多く含んでおり
昔から鉄の材料として重宝されていたそうです。
以前のブログにも書きましたが
鉄の起源は隕石を叩いて加工して
鉄素材の道具を作ったのが最初ではないかと言われています。

世界にも隕鉄を母材とした剣とかが
歴史的な装飾品として献上されてきました。

ちなみにルパン三世に登場する
石川五右衛門が使ってる仕込み刀


斬鉄剣として有名ですが原作では流星となっているので
原料は隕石かもしれませんね!

しかしながら、この隕石というも
非常に加工が難しいそうです。
鉄が主に含まれるものの
融点の低いニッケルの含有量も高く
高温で熱するとぐちゃぐちゃになってしまうのです。
なので、ある程度加工するには玉鋼を3割ほど使用して
刀などに加工するそうです。

ただ、過去には純粋な隕石のみを熱し
奇跡的な温度で偶然鍛着でき
加工に成功した流星剣
純粋隕鉄刀
そんな代物があるそうです。
なんでも切れそうな伝説の剣って感じがする!!

 

でも、隕石には炭素がほとんど含まれていないので
いわゆる焼入れができません。
つまり硬度があがらないわけで・・・

 

たぶん割とすぐ折れる

 

でも、そーいうことじゃないから!
流星剣はロマンだから!

2021.01.07

陶器と磁器

 焼き物の瀬戸
瀬戸焼は世界に誇る技術産業です!

もちろん地元瀬戸市民の方は
陶器と磁器の違いなんてご存じですよね?

私、そもそも陶磁器で一単語だと思ってました。

土捏ねて焼く

焼き物

陶磁器

こんな図式のイメージ・・・

私みたいにざっくりと考えてる方もいると思いますので
改めておさらいをしましょう!

粘土こねる→焼く→陶器
低密度・低熱伝導率・光の透過性なし・厚い・吸水性あり

白粘土と石粉や長石、珪石多めにこねる→焼く→磁器
高密度・高熱伝導率・光の透過性あり・薄い・陶器より硬い

 

全然特性が違いました!!

完成された物の印象は
陶器は柔らかく味わい深く
磁器は洗練された気品がある
そんな感じがします。

それぞれの代表としては陶器はご存じ瀬戸焼
磁器ですと久谷焼きなどが挙げられます。

ただ、アメリカやイギリスだと厳密に陶器と磁器に違い見出して無いらしく
ざっくりとヤキモノ!って感じらしいです。
欧米らしいどんぶり采配ですな 

ちなみに工具で使われる陶器
いわゆるセラミックは主成分がアルミナやジルコニアといった
粘土に比べてはるかに硬い成分を使用しており
焼く前に超絶な圧力で材料を型で固めて
焼成温度も1.5倍近く高い1500度で焼いています。

なので、カッチカチですし、
研磨時の温度変化に対しても非常に強い
優秀な素材なんですねー

今年は瀬戸物祭りあるかなー?
また全国からお客さんが来てもらえると嬉しいですね!

2020.12.21

冬だけどチューリップ

17日にDMG森精機さんが、
デジタル化により
製造現場の生産性向上を支援する
「TULIP(チューリップ)」を国内展開する新会社
株式会社T Projectを
本格展開しますよーって発表しました 

ざっくり説明すると
アメリカの会社が開発したアプリケーションで
導入に伴いペーパレス化はもちろんですが、
作業手順書や品質管理、
機器モニタリング、生産データの管理などなど
ベースとなるアプリの自由度が高いので
製造業以外の分野でも使え
随時使い勝手のいいように
アップデートされていくでしょうねー

その内容は公式サイトに載ってます。
まだ、未来のイメージをしていましたが
今年の様に、コロナの影響で
人の働き方を見直す転機もあって
急ピッチで進められている感じがしますね 

手動の切削機械が主力だった時代から
オペレーティングシステムの入ったマシニングが台頭し
生産効率、自由度が飛躍しました。
そして次は、それらを繋ぎ一括管理した上で
専門的知識をアプリで補い
労働力の適正化が進められるという事ですね。
人がいらなくなるんじゃなくて、
人が少なくなっても対応できる会社 

 

というか

人増やそうぜ!!

子供たくさん居ても
お金の心配なく暮らせる社会作ろうぜ!!
和晃はそんな社会の一端を担う
模範企業を目指します(`・ω・´)キリッ

2020.12.01

止まってる?いや回ってる

 日本の技術はすごい!
なんて事を良く言われます。

昔アップル社がiPodを製品化する際に
わずか0.4mmのステンレス板を
ピッカピカにしたい!とジョブズが言い出し
背中の鏡面仕上げ方法をを
新潟県の燕三条にある金属加工業者へ相談しにきました。

当時、研磨の熱で歪むから
不可能だと言われていた加工でしたが、
試行錯誤の上、あの滑らかな
光沢ある手触りが完成したんです 

このエリアは鍛造・圧延・プレスなど
幅広い金属加工の技術が優れており
今でもピッカピカのステンレスのカップなんか人気の商品です 

そして先日JIMTOFのオンラインセミナーを見ていると
株式会社由紀精密さんが
オンライン講演をされていました。

こちらの会社は新潟の会社ではありませんが
下町工場として
今や宇宙開発部品や
時計の精密部品を作っている会社です。

以前、パリで開催された航空宇宙機器の国際見本市で
技術を体感してもらう為に
コマを作って展示したとの事。
実際の映像が静止画にしか見えない!!
その瞬間Amazon様で即購入 

実際回してみると、大した力を入れないでも
最初はブレていた中心がどんどん収まってきて
最終的には中心をとらえ、まったくブレなくなります!!

 

 

SEIMITSU COMAスゲー!
日本の技術スゲーー!